看護学校を卒業後、県内の市立病院に就職し、急性期病棟にて約9年間勤務。2021年４月にリヤンドファミーユの医療対応型サービス付き高齢者向け住宅（住宅型ホスピス）のオープニングスタッフとして入職。現在は訪問看護の副主任を務める。

▼目次
病院での経験を活かした転職
リヤンドファミーユで経験できること
リヤンドファミーユで働く魅力
私の好きな言葉

病院での経験を活かした転職

－ リヤンドファミーユとの出会い

高度急性期を担う大きな病院で病棟看護師として約9年間経験を積みました。仕事のやりがいは感じていましたが、緊急入院や急変が多く、体力的・精神的に少し限界を感じていました。転職を考えていたとき、リヤンドファミーユが医療対応型サービス付き高齢者向け住宅（住宅型ホスピス）のフロア立ち上げのオープニングスタッフ求人と出会いました。

前職で筋萎縮性側索硬化症（ALS）やパーキンソン病といった神経難病の患者様の看護を経験していたこと、長く急性期で培った看護技術を活かせる職場で働きたいと考えていたこともあり、リヤンドファミーユを見学し、是非ここで働きたいと考えました。

－ 病院との違い

急性期病院で勤務していた時は、入退院の展開が早く、自分自身もゆっくり患者様・ご家族様と関わる時間が持てない焦りのような気持ちがありました。

リヤンドファミーユの医療対応型サービス付き高齢者向け住宅（住宅型ホスピス）では、終末期の方・医療依存度の高い方がご入居者されており、看護師が医療処置で介入する場面が多くあります。今までの病棟勤務で培った看護技術を活かしながらも、急性期病院のように緊急入院がないので、その分じっくりと時間をかけてご入居者様・ご家族様と関わることができます。看護師が複数名体制で勤務しているので、対応に困ったり分からないことがあっても看護師同士で何でも相談でき、気持ちの面でもゆとりを持って、寄り添った看護を展開できる場所だと感じています。

リヤンドファミーユで経験できること

－ 時間をかけて、寄り添う看護

私が大切にしている看護観は、できるだけご本人様・ご家族様と関わる時間をつくることで信頼関係を築き、少しでも安心して過ごせるような寄り添った看護を提供することです。

急性期病院の時は、患者様は短期間で入院・退院と入れ替わっていきました。リヤンドファミーユでは、入居されてから人生の最期を迎えるまでを継続的して関わらせていただくことになります。時間がかかってしまうこともありますが、真摯に向き合って関わりを持っていくことでお互いを深く知り、信頼関係を築くことができると思います。

コロナ禍で、多くの病院・介護施設が面会中止を余儀なくされている中で、私たちリヤンドファミーユではご希望いただければいつでも面会ができるようにしています。入居様、ご家族様との話し合いの中で”その人らしい時間”を過ごせるような環境づくりのお手伝いをさせて頂き、私の看護観を大切にしながら仕事ができているので、働きがいを感じています。

－ 求められるアセスメント力

病院では医師が常駐しており、医療処置の準備も整っていますが、リヤンドファミーユは在宅と同じで病院のような設備はないため、ご入居者様の状態が変化した時のアセスメント力や判断力が求められます。

終末期の方も多く、その場で看護師が相談しながら見極めて判断し、対応していかなければいけません。日頃からご本人様・ご家族様の思い・希望に耳を傾けておく必要があります。とはいえ看護師1人で判断するのではなく、夜勤時も看護師3人体制を取っているので、周りの看護師・介護スタッフ・相談員に相談しながら一緒にアセスメントすることになります。

リヤンドファミーユで働く魅力

－ 家族のような絆を感じられる

ご入居者様の奥様から、「本当の家族のように接してくれて、お父さんも本当に嬉しかったと思う。有難うございました」とお手紙をいただいたことがあります。その奥様は、熱心に毎日面会に来られていた方でした。旦那様の最期を迎えられて、もうリヤンドファミーユに来ることがなくなった時に寂しさを感じられたようでした。

リヤンドファミーユは、「家族の絆」という意味があります。ご家族様にとっても安心できる場所、私たちスタッフも家族のように思っていただけたのかなと感じさせていただいたエピソードです。

－ 働きやすい職場環境づくり

ご入居者様・ご家族様だけでなく、働くスタッフのことも大切にしている職場です。

オープニング当初は残業することもありましたが、今ではほとんど定時で帰ることができています。時には予期せずご入居者様の体調の悪化や、処置や対応のため残業をすることもあります。ですが今は訪問看護と訪問介護がお互いに協力し合い、人の配置や業務改善をすることでスタッフみんなが平等に業務を終えられるような職場環境作りを日々考え進めています。

少しでも興味がある方は、ぜひ職場見学に来ていただければ、雰囲気の良さを感じていただけると思います！

私の好きな言葉

縁(えにし)

人生で出会える方の数は限られていますが、その中で出会う方たちは、何かしらのつながりや意味があってのことなのではないかと時々ふと考えることがあります。出会った方との縁を感じながら、その縁を大切にして関わり合いたいなと考えています。

（写真・インタビュー・文：MottoBrand 福井勝雄）

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